VHSビデオテープを救済したい
当時はスマホもなく、ビデオカメラやビデオデッキを使わないとゲームプレイ動画を録ることができない時代です。
当然YouTubeもなかったため、自分が当時録った動画がネットに残っていることはありません。
一時はゲームから離れていたものの、20年程経って再び頻繁にゲームをするようになると、昔録った映像を観たくなります。
引越しをした際や家庭を持った際にビデオテープを処分してしまった方も多いと思います。
自分も残念ながら、デッキを手放してしまったことからもう観ることもないだろうと、当時ビデオ録りしたテープの大半を捨ててしまいました。
しかし手元に残っていた数本だけでも「デジタル化して良かった」と感じた経験がありますし、VHSテープのデジタル化を相談されたことも何度かありました。
特別なノウハウがあるわけではないのですが、ニーズはあると思いますので一応記録として残しておきます。
ビデオデッキを入手する
まずはデッキを入手しないことにははじまりません。
地上波もデジタル放送となった現在において、VHSビデオデッキを現役で使用されているご家庭はまずないでしょうから、何とかして中古のデッキを探すことになります。
デッキをレンタルする、ハードオフなどのお店をまわる、ヤフオク!などのネットオークションで探す、というのが一般的だと思います。
自分はヤフオク!で入手しました。
なにぶん古いものですし動かなかったときに処分するにもお金がかかるので、動作確認ができていることを必須条件とし、次に、できるだけ安いもので、何か付加価値(年式が新しいとかS-VHSとか)があるものを探し、1500円(送料別)で落札することができました。
S-VHS+HDDデッキのビクター HM-HDS1です。
検索してみるとHDD周りでいろいろ不具合があったモデルであることがわかります。
しかもHDDの乗せ換えができないということなのでもし壊れたら処分するしかないのかもしれません。
購入したデッキもHDDの録画分を削除しても空き容量が増えない(?)という謎な現象が。。
おまけに電源が入らないこともあるので早めにデジタル化しなくてはなりません。
簡単に済ませたいのなら
もし簡単に済ませたいのであれば、DVDデッキとVHSデッキが一体型になっているものを選んだほうが良いかもしれません。
DVD化できてしまえばパソコンに取り込むことも容易にできますし。
また、少し費用が掛かってしまいますが、お店にお願いすることもできるようです。
キャプチャ機器と配線する
デッキ購入前からイメージしていた通り、ゲームをキャプチャする時と同じように配線しました。
デッキから出力した映像(S端子)+ 音声をフレームマイスターでアップスキャンしつつHDMIに変換し、パソコンのキャプチャソフトで取り込むイメージです。
思いのほか苦戦する
想像していた通りであれば、何の問題もなく簡単に取り込めるハズでした。
しかし、編集されていたビデオテープや、テープの劣化により状態が少し悪いテープの場合は、映像がブレたりとぎれたりすることがあるんですよね。
この時、乱れた映像のままアップスキャンとキャプチャが進んでくれれば問題ないのですが、フレームマイスターが同期信号を見失って暗転してしまうことがありました。
フレームマイスターが再び映像を出力し始めるまでに数秒かかり、その間キャプチャソフトで取り込んでいる映像はもちろん真っ黒。
多少乱れつつもデッキから映像は出力されているのにも関わらず、です。
それが大事な場面だった場合には、ちょっと勿体ないですよね。
ダビングモードを使うことで解決
何とか良い方法はないかなーと考え、S-VHSとHDDのハイブリッドレコーダーだったため、ダビングモードで試してみたところうまくいきました。
VHS ⇒ HDDとダビングしてからHDD ⇒ PCキャプチャという流れを踏むか、VHS ⇒ HDDとダビングしつつキャプチャすることで、フレームマイスターが暗転してしまうことはなくなりました。
キャプチャ時の解像度について
VHSテープの走査線(縦解像度)は240本くらいなので、解像度は低くても良いとは思いますが、その場合モニターやスマホで見る際には拡大して表示することになります。
データ量を抑えるため低解像度でキャプチャしても良いでしょうし、フレームマイスターで1080pで出力した映像をキャプチャすると、Youtubeなどにアップする際には便利かもしれません。
低解像度でキャプチャした映像(拡大表示)とフレームマイスターで1080p出力した映像とを比較したことはないため、どちらの方が綺麗に観れるかはわかりません。
おわりに
一度キャプチャさえできてしまえば動画編集ソフトを使って編集したり、DVD-Rに焼いて保管することもできますし、テープのカビ・劣化に悩まされることもありません。
まだビデオテープが手元に残っている場合は、テープの状態が少しでも良いうちにぜひデジタル化してみてください。
そんなわけで参考になるかはわかりませんが、VHSテープをデジタル化した際の記録でした。