テスト配線での動作確認②(MODEL3編その①)

次にmodel3を動かしてみる

JAMMA基板の動作テストに成功したため、気をよくして次はセガmodel基板のテストに移ります。
バーチャ2の基板はまだ持っていないのですが、以前シールドケース無しの3tbを1万円以内で購入していたのでそれを使うことにします。

セガmodel2,3との接続

バーチャファイター2,3tbで使われているセガのmodel2,3は独自の配線で筐体と接続します。
model3用のハーネスを用意すればmodel2でも使用できるらしく、model2とmodel3の配線上の違いは+3.3Vのピンがあるかどうかと考えて良さそうです。

コネクタ配置(クリックすると拡大)

ヤフオクで落札した際に同封していただいた資料。

ピンアサイン(クリックすると拡大)

配線を考える

さて、配線について考えます。
ピンアサインはわかったためATX電源やモニター・コントローラーと接続すれば動かすことはできるでしょう。
しかし、JAMMA基板用の環境とは別にmodel2,3用の環境(電源・モニター等)を用意するのは非効率。
また仮に今後筐体を購入した場合、スムーズに移行できるようにしたいという思いもあります。

そこでmodel2,3の独自コネクターからJAMMA規格(56pinエッジコネクター)への変換ハーネスを用意することにします。
そうすればそこから先は、先日作製したJAMMA基板用のハーネス&電源等が流用できるはず。

勿論model2,3⇔JAMMAの変換ハーネスも自分で作ることは可能ですが、この作業をしていた当時はできるだけ早くVF3tbを動作させたい事情がありました。
そのためいずれ必要になるだろうと既に芝商事さんの3.3v電源付JAMMA化ハーネスを入手済だったのです。
この変換ハーネスと先日作製したJAMMAハーネスを使用して接続することにします。

配線イメージ

芝商事さんの+3.3V電源付きJAMMA化ハーネスの特徴は以下の通りです。

  1. 遅延回路が付いているため+3.3V電源と通常の電源は同時に電源を入れる
  2. オーディオアンプが搭載されておりボリューム調節が可能

業務用機器だけあって接続方法については何も記載されていません。
「危険だよ!」「壊れるよ!」という警告文があちこちに記載されていて物々しく、配線するときは緊張します。
特に最初、電源から出ているのが本当に+3.3Vだけなのか、どのように配線すべきなのか、など不安に思ったりもしました。

しかし冷静に考えてみれば、JAMMA化ハーネスということは56pinエッジコネクターに変換するものですし、+3.3V電源付ということから、JAMMA基板等を動かしていた電源から+3.3Vが出ていない筐体で使用するものだとわかります。

筐体内に設置するところをイメージしつつ、実際にテスターで確認しながら作業しました。

遅延回路

セガmodel基板やNAOMI基板では+5V/+12Vと+3.3Vの電源を入れるタイミングをずらさないと起動しないケースが多いようです。
芝商事さんのJAMMA化ハーネスにはそのための遅延回路が入っています(バイパス可能)。

通常の電源とJAMMA化ハーネスの+3.3V電源は同時に電源を入れ(コンセントに挿す)、+3.3V電源の遅延回路により遅れて+3.3Vが供給される、という流れです。

しかしどんなに急いでコンセントを挿しても同時にはならないため、あらかじめ3個口テーブルタップに両方挿しておくことにしました。
コンセントに挿すのは一カ所で良いため同時に電源オンすることができます。

モニターとの接続

JAMMA基板のテストで使用したテストハーネスを流用するため、映像信号はハーネスから取ることにします。
しかし所有しているmodel3にはVGA端子(ミニD-SUB15pin)が付いています。
うまく映らない場合にはこちらも試してみることにします。

動作確認

コンセントに接続し、基板上のLEDがピコピコ点滅。
少し待つとモニターにロゴが表示されました。

まずは「映ったー!!」と安堵。
基板はヤフオクで格安品を購入したため、最悪動かないことも考えていたのです。

よしよし、と動作確認でコントローラーを操作していると、だんだん画面が赤白くなっていくのに気づきます。
ついには赤い霧に覆われたかのようになってしまい、とてもゲームができる状況ではなくなりました。

使用していたアップスキャンコンバーター(GBS-8220)は5V-12Vの電源入力に対応していたため、5Vを入れたり12Vを入れたり、テスターで測ったり、接続不良を疑ったり、いろいろやってみてもだめ。
そこで同価格帯で別型番(HD-9820)のコンバーターを買って試してみましたが、それでもだめ。
(コンバーターを2つ所有していたのはこの理由からです)

ミニD-SUB15pin経由で接続してみても状況は変わらず。
原因はわかりませんが、単純に接続するレベルだとこのコンバーターでmodel3は映せないようです。

そしてフレームマイスターへ

さてどうしようかと困っていたとき、フレームマイスターの生産終了アナウンスが飛び込んできます。

フレームマイスターは1F以内という低遅延と古いパソコンからゲーム機・アーケード基板などほとんどのものが映ると評判のアップスキャンコンバーターです。
直接HDMIで出力できる利便性もあります。
しかし非常にお高いため選択肢に入っていなかったのでした。

ビデオ録りのためにいずれ手に入れようとしていたコンバーターですので、この機会に思い切って購入することにします。
フレームマイスターのRGB入力はアナログRGB21pinですので、そのあたりを踏まえて配線を修正していきます。

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